ご挨拶

WOODRISE 2021 KYOTO 組織委員会

会長深尾 精一

会長 深尾 精一

このたび、中高層木造建築物の発展を目指す国際的イベントであるWOODRISEを、2021年10月15日から17日にかけて日本の京都で開催できることは、イベントを主催する私共にとって非常に大きな喜びです。

WOODRISEは、中高層木造建築物の発展のため、設計・建設のために必要な材料・技術・工学的なニーズや将来性を展望することを目的として、業界関係者が、一堂に結集するイベントで、2017年にフランスのボルドー、2019年にカナダのケベックで開催されてきました。

木造建築について、長い歴史を有する日本においても、中高層建築物・大規模建築物への木材の利活用が大きな政策課題となっていることを踏まえ、

持続可能な開発に向けた木の建築
伝統から未来へ

のテーマのもと、木造建築技術の先進各国の取り組みについて広く情報と知見を集めるとともに、国内及び諸外国の関係団体・企業の交流を深めることを目的として、WOODRISE 2021 KYOTOを国立京都国際会館で開催することといたしました。

今回のWOODRISE 2021 KYOTOでは、16日及び17日の午前にかけて全体会議を行います。16日の午後には、皆様もご存知の日本の建築家、隈研吾氏による記念講演を行います。ご参加の皆様には、海外での活躍も多い氏の日頃のお考え、ご意見などを伺う貴重な機会になるのではないかと考えております。
さらに17日の午後には、中高層木造に関するテクニカルワークショップのほか、住宅建築業界におけるSDGsの推進に関するセッションやアジア・オセアニアにおける住宅市場に関するセッションを行うなど、充実した内容のプログラムをご用意しております。世界に発信される業界の活力をぜひ感じて頂ければと存じます。

開催にあたっては、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、会場における感染症対策を徹底するとともに、現地における参加のほか、オンラインでの参加も可能としております。さらに主要なプログラムについては、参加者の方々が会期後にも視聴できるように、ウェブサイトにおける参加者向けオンデマンド配信も一定期間行います。

なお、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、これまで予定されていた、飲食を伴うウェルカムラウンジやガラディナーといった社交行事、及び、多人数での移動を伴うテクニカルツアーにつきましては、大変残念ではありますが、延期することといたしました。
これらの延期されたプログラムに関しましては、今回来日がかなわなかった海外の参加希望者をはじめ、国内外の多くの業界関係者の方々の意見交換や交流を実現する機会を提供することを目的とし、セミナー、B to Bミーティング等のプログラムと共に、2022年5月に東京で開催予定の“WOODRISE 2021 BUSINESS SESSION”において実施する予定ですので、ぜひご参加いただければと思っております。

本日に至るまで、私共は木造建築物等にかかわる建築、住宅関連団体からなる組織委員会を立ち上げ、これらの関連団体のご支援・ご協力を得て、開催準備を進めて参りました。国土交通省を始め様々な政府機関・諸団体のご支援を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。

2021年のWOODRISEで充実した時間を共有すると共に、2022年5月には、ここ日本でお会いできることを楽しみにしております。

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